フィリピンはお年寄りに優しい国?ーフィリピンの人口分布についてー
フィリピンで公共交通機関を使っていると
お年寄りに席を譲る姿がよく見かけられますし
公共の施設やその他の施設でも、とにかく並んで待たされる事の多いフィリピンですが
そんなところにも「Senior Lane」といってお年寄り専用の窓口があったりします。
日本もお年寄りを大切にする国だから
こういうお年寄り専用窓口ってどこにでもあるでしょう?
と友人に尋ねられたのですが、どうでしょう?
日本でそんなものを作ったらお年寄りの列の方が長くなるぐらい
お年寄りが多いからねぇ。
と、とっさにテキトーに答えましたが
実際のところの人口の分布はどうなっているのでしょうか?
まずは日本から(データは2015年総務省統計のホームページより)
総人口1億2659万人に対して
0~14歳(年少人口)の割合が12.5%
15~64歳(生産年齢人口)の割合が60.7%
65歳以上(老年人口)の割合が26.8%
対してフィリピンは(Philippine Statystic Authorityのデータより)
総人口 1億296万人に対して
0~14歳(年少人口)の割合が約31%
15~64歳(生産年齢人口)の割合が約63%
65歳以上(老年人口)の割合が約5%
と、生産人口の割合はさほどの差がないにしても
子供とお年寄りの割合の数が歴然。
特に、日本では80歳以上の人口の割合は全体に対して7.3%なのに
フィリピンの80歳以上の割合はなんと全体の約0.7%!!
10倍も違うわけです。。。
そりゃーお年寄りが優遇されるわけですな。。。
お年寄りがいるというだけでなんだか縁起がいいような気がしますね。
ちなみに現在、日本は前年比-0.2%と人口減少傾向ですが
フィリピンは前年比1.73%と増加傾向にあるというデータがあり
このまま行くと10年後の2025年にも
日本とフィリピンの人口は並ぶと予想されています。
そして日本はその後も人口減少、フィリピンは増加という。。。
ちなみに、日本で今のフィリピンの人口分布と近い時代を探すと。。。
0~14歳(年少人口)の割合が33.4%
15~64歳(生産年齢人口)の割合が61.2%
65歳以上(老年人口)の割合が5.3%
という記録が残っている昭和30年(1955年)だと言えるでしょう。
つまり、今の人口分布が日本のベビーブーム直後に近いというフィリピン。。。
日本の中位数年齢が46.1歳に対してフィリピンでは23.4歳というデータもあります。
(中位数年齢と平均年齢との違いはMedianとAverageの違いですが、中位数年齢は人口を同数の二つのグループに分けたときの真ん中年齢だと考えています)
マニラで生活していると本当に色々と賑やか(騒がしく)で
元気付けられるとともにストレスも感じる事もあるわけですが、
今回この統計を見てみて納得してしまいました。
日本も、いくらお年寄りが多いとは言え、尊敬の念をもって接しましょうね。
-Y